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関節疾患と介護

こんにちは、AKA‐博田法指導医の住田憲祐です。

2022年(令和4年)厚生労働省がまとめた、介護が必要となる主な原因についての調査があります。
これによると、介護サービスの要支援となる原因は関節疾患が19.3%と最も多く、次いで高齢による衰弱が17.4%となっています。

このことは、腰や膝等の関節や筋肉の痛みに代表される関節疾患が、介護につながる可能性のあることを示しています。

例えば、出血していたり骨が折れていれば治療が必要なことはわかります。

これに対し関節疾患は、「まだこのくらいの痛みなら我慢出来るから」「痛みはそのうち治るだろう…」といった様に楽観視されることがあります。

痛みが強いと生活の自由度が徐々に減り、家にこもってしまうこともあります。
これにより体力が低下し、自分でできていたことができなくなったりもします。

このように関節の痛みは、直接命に関わることはなくても、日常生活の質に大きな影響を与える事があるのです。

重症化した患者様を診ていると、もっと早く治療していればここまで悪くならずに済んだのにという方もいらっしゃいます。

痛くなったらなるべく早い受診をおすすめします。

記事執筆責任者-AKA-博田法指導医住田憲祐(医師)
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歩きやすさや歩幅が仙腸関節と関係があることも⁈

こんにちは、AKA‐博田法指導医の住田憲祐です。

AKA‐博田法は痛みやシビレにのみ有効とお考えの方は多いでしょう。

もちろんそれらは重要な効果です。

その一方で、鍛えたり体操したためではなく、仙腸関節を治療したことで歩きやすくなったり、歩幅が広くなるという方がいらっしゃいます。

足腰に痛みやシビレがあるとしばしば歩行に支障が起こります。

ほかにも、仙腸関節の動きが悪くなると、足腰の筋肉が異常に収縮(緊張)して歩きにくくなることがあるのです。

つまり、仙腸関節の動きが悪くなって「歩きにくい」「歩幅が狭い」という症状が起こるのです。

このように、AKA‐博田法により改善する症状は仙腸関節の動きの異常が原因と考えます。

関節の動きが良くなるので当たり前かもしれませんが、医師としては嬉しいご報告です。

該当する症状のある方は、受診後に症状に変化があるか観察してみて下さい。

記事執筆責任者-AKA-博田法指導医住田憲祐(医師)
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予防は治療よりも難しい⁈

こんにちは、AKA‐博田法指導医の住田憲祐です。

患者様より「痛みが再発するのを防ぐにはどうしたら良いのですか?」
というご質問をいただきました。

整形外科の痛みやシビレ、コリという意味で、仙腸関節は骨格の構造上の弱点といえるでしょう。
そのため、関節の状態や日常の労働によっては、無理をすると機能障害を再発することがあります。

痛みやシビレ、コリといった症状は、生活習慣病の側面があるのです。

当院では再発を防ぐ日常生活の注意点として


①中腰を避けて下さい
②長時間の同じ姿勢を避けて下さい
③疲れをためないで下さい
④お身体を冷やさないようにしてください

以上4つをお願いしています。

患者様からは「たったそれだけ?」と言われますが、これらは概ねの予防です。

治療は関節を治せば良くても、再発の要因は無数にあるため、完璧に予防は出来ません。

例えば、風邪の予防もそうですね。
いつどんな状況で風邪をひくかは分かりません。感染するきっかけは無数にあり、目で見て防ぐことも出来ません。

そのため、うがいや手洗いといったシンプルなものが予防とされています。

痛みも同様です。
「別に何もしていないのに痛くなった」という患者様は結構いらっしゃいます。

これは、何がきっかけで仙腸関節の動きが悪くなるかが分からないということです。

気をつけられることには限りがあります。

まずは上記4つからお気をつけ下さい。

そして、万一痛みが再発したら早めに治療を受けると良いでしょう。

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座っていると腰が痛くなる。その腰痛、仙腸関節が原因⁈

こんにちは、AKA‐博田法指導医の住田憲祐です。

腰が痛い時に電車で立っているのは辛いですよね。

そんな時に座れると少しホッとするものです。

しかし、長く座り続けていると、これはこれで痛くなることがあります。 そして、立って動き始めた時にも痛むことが多いようです。

これらは、いずれも仙腸関節が原因で起こる腰痛の特徴です。

座っている姿勢は一見安静に見えます。しかし、上半身の重さが仙腸関節に加わり続け、動きが悪くなってしまうことがあるのです。

高齢者の日頃の姿勢で最も多いのが座り姿勢です。そして意外に腰痛に悪影響を及ぼすのが座りっぱなしです。

ドライバーや事務仕事の方も同様です。

「座っていると腰が痛くなる」あるいは、「座っていた後の動き始めに痛い」

このような方は、仙腸関節の動きが悪くなっている可能性があります。 

短時間の座位で痛みが発症したり、普段よりも強い痛みが続く場合は、AKA-博田法を受けてみるのも良いでしょう。

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中腰姿勢を気をつけましょう!

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

先日患者様より「中腰姿勢が良くないと言われましたが、中腰とはどんな姿勢ですか?」と聞かれました。

当たり前のように使っている言葉ですが、思い返すと何度か同じご質問を受けたことがあります。

中腰とは簡単に言うと、イラストのように前かがみになるような姿勢です。

この姿勢の時、骨盤にある仙腸関節は不安定になります。

この状態で力が加わると、仙腸関節に機能障害が起こり、痛みやシビレ、時にはギックリ腰を発症し、治療が必要になることがあります。

物を持ったりする動作の他、椅子から立ち上がる瞬間、車の乗り降りをする時など姿勢が変わるときもこれに近い状態となります。

中腰姿勢になる時は「ちょっと中腰になるぞ」と意識して行う様にして下さい。

これにより仙腸関節の機能障害を比較的防ぐことが出来ます。

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AKA-博田法で治療するとどのくらいで良くなるか?

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

今回は皆さんが気になる「どのくらいで良くなるか?」についてお話し致します。

全ての痛みやシビレが一度の治療で良くなればいいのですが、残念ながらそうはいきません。

例えば、激痛でもすぐに良くなる方がいらっしゃる一方で、それ程強い症状でなくても長期間の治療が必要な方がいらっしゃいます。

このように、治療期間は自覚症状の強弱だけでは決まりません。

AKA-博田法では、関節(主に仙腸関節)の状態により治療期間を以下の3つに分類しています。

①仙腸関節の動きが悪いだけの場合:1〜2回の治療で治癒します。

②仙腸関節の動きが悪いのに加えて、仙腸関節に炎症を起こしている場合:月に1〜2回の治療で3カ月位で治癒します。

③仙腸関節の動きが悪いのに加えて、仙腸関節の炎症を繰り返す場合:

仙腸関節の炎症がなかなか治まらない特殊なタイプです。

全身のいろいろな部位に痛みやシビレを起こしたりする他に、冷えなどの自律神経の失調症状を示す方が多くいらっしゃいます。

完治はしませんが、治療により症状は軽減します。

このタイプは完治は難しく、約1〜3ヶ月に1回(症状により異なる)のペースで定期的に治療することで、症状をより軽い状態に抑え込むことが目的となります。

望クリニックには、いろんな治療を受けても良くなっていない方が多いため、③に該当する方の割合は多いでしょう。

「私はどのタイプかな?」と思った方は受診時にお尋ねください。

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AKA-博田法からみた骨盤調整について

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

患者様よりご質問がありました。

「骨盤調整(もしくは、矯正)でも仙腸関節を治療するそうですが、AKA-博田法と何が違うのですか?」

骨盤調整には「仙腸関節のズレを治す」「仙腸関節のストレッチ体操」「仙腸関節を調整する」等の技術があります。なかには、脚を引っ張ったり、骨盤を揺すったり、自分で行う矯正体操のようなものから専門的な徒手療法まで様々なものがもあります。

仙腸関節は骨盤にあり、そこを治療するため、AKA-博田法と同じような治療法と考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、これらとAKA-博田法とは別物です。

AKA-博田法は、関節運動学に基づき、関節神経学を考慮し「関節の内部の動き(これを関節包内運動という)を良くする」治療方法です。

関節運動学に基づいて、関節神経学を考慮して関節包内運動を治療する方法は、私の知る限りでは現時点ではAKA-博田法のみです。

また、AKA-博田法は個々の関節を一つ一つ治療するのも特徴です。

AKA-博田法以外の治療法は、複数の関節を同時に治療する事が多いようです。複数の関節を同時に治療した場合、どの関節が痛みやしびれ等の症状の原因になっているかの判断が難しくなってしまいます。

AKA-博田法は、仙腸関節なら仙腸関節、脊椎にある椎間関節なら椎間関節といった具合に関節を一つ一つ治療していきます。だから、仙腸関節機能障害が原因のいたみやしびれを診断する事ができるのです。

AKA-博田法は、痛みやしびれの診断にもなる治療法という点が他の骨盤調整やストレッチ、徒手療法と違う点と言えるでしょう。

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股関節臼蓋(キュウガイ)形成不全の痛みについて

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

今回は成人の臼蓋形成不全についてお話し致します。

「股関節臼蓋形成不全(以下、臼蓋形成不全)」は、股関節の骨盤側の臼蓋という部分が正常に発達せず、浅いままになっている病気です。

股関節に痛みを感じ、レントゲンでこれが見つかると、臼蓋形成不全が痛みの原因といわれます。

主な自覚症状は股関節やその周囲の痛みと動きの制限です。

左側(スマホでは上側)のレントゲン写真が正常な股関節。右側(スマホでは下側)は臼蓋形成不全のレントゲン写真です。

正常な股関節のレントゲン写真
臼蓋形成不全のレントゲン写真

右側(下側)のレントゲン写真の方が、股関節を覆う(臼蓋)部分が浅くなっています。これは、手術をしない限り、浅い臼蓋部分が深くなることはありません。

そのため、一般的な整形外科では、浅い股関節を支える為に、股関節周囲の筋力トレーニング、硬くなった股関節を柔らかくする目的でストレッチ体操を勧めます。

・臼蓋形成不全が痛みの原因とは限らない

AKA-博田法の考え方は、一般的な整形外科とは異なります。

まず、臼蓋形成不全があり股関節が痛くても、必ずしも痛みの原因とは限りません。

例えば、ある50代介護職の男性は、学生時代に陸上の選手で現在も関節痛はありません。

しかし、最近内科でレントゲンを撮ったところ、たまたま臼蓋形成不全がみつかったのです。

この方のように臼蓋形成不全があっても何ともない方がいらっしゃいます。

・痛みの本当の原因は?

AKA-博田法では、臼蓋形成不全の痛みの多くは、仙腸関節の機能障害が原因と考えます。

仙腸関節の動きが悪くなったことで、股関節やその周囲に痛みが起きているのです。

痛みを治すという意味では、AKA-博田法がその力を発揮出来る疾患と言えるでしょう。

・痛みが出たらなるべく早くAKA-博田法を!

臼蓋形成不全は、やがて変形性股関節症へ進行する可能性があります。

そうなると、AKA-博田法で治療しても完治は難しくなります。

臼蓋形成不全といわれ、痛みや硬さを感じたら、なるべく早目にAKA-博田法を受診してみると良いでしょう。

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