予防は治療よりも難しい⁈

こんにちは、AKA‐博田法指導医の住田憲祐です。

患者様より「痛みが再発するのを防ぐにはどうしたら良いのですか?」
というご質問をいただきました。

整形外科の痛みやシビレ、コリという意味で、仙腸関節は骨格の構造上の弱点といえるでしょう。
そのため、関節の状態や日常の労働によっては、無理をすると機能障害を再発することがあります。

痛みやシビレ、コリといった症状は、生活習慣病の側面があるのです。

当院では再発を防ぐ日常生活の注意点として


①中腰を避けて下さい
②長時間の同じ姿勢を避けて下さい
③疲れをためないで下さい
④お身体を冷やさないようにしてください

以上4つをお願いしています。

患者様からは「たったそれだけ?」と言われますが、これらは概ねの予防です。

治療は関節を治せば良くても、再発の要因は無数にあるため、完璧に予防は出来ません。

例えば、風邪の予防もそうですね。
いつどんな状況で風邪をひくかは分かりません。感染するきっかけは無数にあり、目で見て防ぐことも出来ません。

そのため、うがいや手洗いといったシンプルなものが予防とされています。

痛みも同様です。
「別に何もしていないのに痛くなった」という患者様は結構いらっしゃいます。

これは、何がきっかけで仙腸関節の動きが悪くなるかが分からないということです。

気をつけられることには限りがあります。

まずは上記4つからお気をつけ下さい。

そして、万一痛みが再発したら早めに治療を受けると良いでしょう。

記事執筆責任者-AKA-博田法指導医住田憲祐(医師)
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座っていると腰が痛くなる。その腰痛、仙腸関節が原因⁈

こんにちは、AKA‐博田法指導医の住田憲祐です。

腰が痛い時に電車で立っているのは辛いですよね。

そんな時に座れると少しホッとするものです。

しかし、長く座り続けていると、これはこれで痛くなることがあります。 そして、立って動き始めた時にも痛むことが多いようです。

これらは、いずれも仙腸関節が原因で起こる腰痛の特徴です。

座っている姿勢は一見安静に見えます。しかし、上半身の重さが仙腸関節に加わり続け、動きが悪くなってしまうことがあるのです。

高齢者の日頃の姿勢で最も多いのが座り姿勢です。そして意外に腰痛に悪影響を及ぼすのが座りっぱなしです。

ドライバーや事務仕事の方も同様です。

「座っていると腰が痛くなる」あるいは、「座っていた後の動き始めに痛い」

このような方は、仙腸関節の動きが悪くなっている可能性があります。 

短時間の座位で痛みが発症したり、普段よりも強い痛みが続く場合は、AKA-博田法を受けてみるのも良いでしょう。

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中腰姿勢を気をつけましょう!

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

先日患者様より「中腰姿勢が良くないと言われましたが、中腰とはどんな姿勢ですか?」と聞かれました。

当たり前のように使っている言葉ですが、思い返すと何度か同じご質問を受けたことがあります。

中腰とは簡単に言うと、イラストのように前かがみになるような姿勢です。

この姿勢の時、骨盤にある仙腸関節は不安定になります。

この状態で力が加わると、仙腸関節に機能障害が起こり、痛みやシビレ、時にはギックリ腰を発症し、治療が必要になることがあります。

物を持ったりする動作の他、椅子から立ち上がる瞬間、車の乗り降りをする時など姿勢が変わるときもこれに近い状態となります。

中腰姿勢になる時は「ちょっと中腰になるぞ」と意識して行う様にして下さい。

これにより仙腸関節の機能障害を比較的防ぐことが出来ます。

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AKA-博田法で治療するとどのくらいで良くなるか?

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

今回は皆さんが気になる「どのくらいで良くなるか?」についてお話し致します。

全ての痛みやシビレが一度の治療で良くなればいいのですが、残念ながらそうはいきません。

例えば、激痛でもすぐに良くなる方がいらっしゃる一方で、それ程強い症状でなくても長期間の治療が必要な方がいらっしゃいます。

このように、治療期間は自覚症状の強弱だけでは決まりません。

AKA-博田法では、関節(主に仙腸関節)の状態により治療期間を以下の3つに分類しています。

①仙腸関節の動きが悪いだけの場合:1〜2回の治療で治癒します。

②仙腸関節の動きが悪いのに加えて、仙腸関節に炎症を起こしている場合:月に1〜2回の治療で3カ月位で治癒します。

③仙腸関節の動きが悪いのに加えて、仙腸関節の炎症を繰り返す場合:

仙腸関節の炎症がなかなか治まらない特殊なタイプです。

全身のいろいろな部位に痛みやシビレを起こしたりする他に、冷えなどの自律神経の失調症状を示す方が多くいらっしゃいます。

完治はしませんが、治療により症状は軽減します。

このタイプは完治は難しく、約1〜3ヶ月に1回(症状により異なる)のペースで定期的に治療することで、症状をより軽い状態に抑え込むことが目的となります。

望クリニックには、いろんな治療を受けても良くなっていない方が多いため、③に該当する方の割合は多いでしょう。

「私はどのタイプかな?」と思った方は受診時にお尋ねください。

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AKA-博田法からみた骨盤調整について

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

患者様よりご質問がありました。

「骨盤調整(もしくは、矯正)でも仙腸関節を治療するそうですが、AKA-博田法と何が違うのですか?」

骨盤調整には「仙腸関節のズレを治す」「仙腸関節のストレッチ体操」「仙腸関節を調整する」等の技術があります。なかには、脚を引っ張ったり、骨盤を揺すったり、自分で行う矯正体操のようなものから専門的な徒手療法まで様々なものがもあります。

仙腸関節は骨盤にあり、そこを治療するため、AKA-博田法と同じような治療法と考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、これらとAKA-博田法とは別物です。

AKA-博田法は、関節運動学に基づき、関節神経学を考慮し「関節の内部の動き(これを関節包内運動という)を良くする」治療方法です。

関節運動学に基づいて、関節神経学を考慮して関節包内運動を治療する方法は、私の知る限りでは現時点ではAKA-博田法のみです。

また、AKA-博田法は個々の関節を一つ一つ治療するのも特徴です。

AKA-博田法以外の治療法は、複数の関節を同時に治療する事が多いようです。複数の関節を同時に治療した場合、どの関節が痛みやしびれ等の症状の原因になっているかの判断が難しくなってしまいます。

AKA-博田法は、仙腸関節なら仙腸関節、脊椎にある椎間関節なら椎間関節といった具合に関節を一つ一つ治療していきます。だから、仙腸関節機能障害が原因のいたみやしびれを診断する事ができるのです。

AKA-博田法は、痛みやしびれの診断にもなる治療法という点が他の骨盤調整やストレッチ、徒手療法と違う点と言えるでしょう。

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股関節臼蓋(キュウガイ)形成不全の痛みについて

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

今回は成人の臼蓋形成不全についてお話し致します。

「股関節臼蓋形成不全(以下、臼蓋形成不全)」は、股関節の骨盤側の臼蓋という部分が正常に発達せず、浅いままになっている病気です。

股関節に痛みを感じ、レントゲンでこれが見つかると、臼蓋形成不全が痛みの原因といわれます。

主な自覚症状は股関節やその周囲の痛みと動きの制限です。

左側(スマホでは上側)のレントゲン写真が正常な股関節。右側(スマホでは下側)は臼蓋形成不全のレントゲン写真です。

正常な股関節のレントゲン写真
臼蓋形成不全のレントゲン写真

右側(下側)のレントゲン写真の方が、股関節を覆う(臼蓋)部分が浅くなっています。これは、手術をしない限り、浅い臼蓋部分が深くなることはありません。

そのため、一般的な整形外科では、浅い股関節を支える為に、股関節周囲の筋力トレーニング、硬くなった股関節を柔らかくする目的でストレッチ体操を勧めます。

・臼蓋形成不全が痛みの原因とは限らない

AKA-博田法の考え方は、一般的な整形外科とは異なります。

まず、臼蓋形成不全があり股関節が痛くても、必ずしも痛みの原因とは限りません。

例えば、ある50代介護職の男性は、学生時代に陸上の選手で現在も関節痛はありません。

しかし、最近内科でレントゲンを撮ったところ、たまたま臼蓋形成不全がみつかったのです。

この方のように臼蓋形成不全があっても何ともない方がいらっしゃいます。

・痛みの本当の原因は?

AKA-博田法では、臼蓋形成不全の痛みの多くは、仙腸関節の機能障害が原因と考えます。

仙腸関節の動きが悪くなったことで、股関節やその周囲に痛みが起きているのです。

痛みを治すという意味では、AKA-博田法がその力を発揮出来る疾患と言えるでしょう。

・痛みが出たらなるべく早くAKA-博田法を!

臼蓋形成不全は、やがて変形性股関節症へ進行する可能性があります。

そうなると、AKA-博田法で治療しても完治は難しくなります。

臼蓋形成不全といわれ、痛みや硬さを感じたら、なるべく早目にAKA-博田法を受診してみると良いでしょう。

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治療期間を楽しく過ごすために

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

ブログの更新が遅れて申し訳ありません。

望クリニックでは治療期間は患者様に安静をお願いしております。しかし同時に日常を楽しく過ごすことも大切です。

そんな時に工夫が必要なのが「お出掛けする時」です。

患者様から、「治療期間中に旅行へ行っても大丈夫?」とういったご質問を受けることがあります。

長期にわたり治療が必要な方もいらっしゃるため、我慢一辺倒では気持ちが滅入ってしまいます。

症状によりますが、工夫次第でお出掛けもそれなりに楽しめるようです。

例えば旅先での活動は患者さんが決められるため、ご自身の症状を考慮して加減出来ます。

問題になるのは旅先迄の移動です。

この間に症状が悪化することがあります。

移動方法は電車、バス、車、船、飛行機等がありますね。

オススメは、自分の都合で休憩したり、姿勢を変えられる方法です。

バスや飛行機はその中ではあまり動けません。例えば、高速バスでは長時間同じ姿勢を強いられることがあり要注意です。

車は車内では動けませんが、自分の都合で休憩することが出来ます。

電車は新幹線の様な特急であれば、車内を少し歩くこともできます。

意外に症状に悪影響を及ぼすのが、長時間同じ姿勢でいることです。

長時間座りっぱなしの後の動き始めに痛みを感じる方が多いのはその為です。

休憩の際には姿勢を変えて下のイラストのような前屈・後屈の体操を行ってみてください。

治療期間中は安静を主としていたわりつつも、上手に症状と付き合い楽しくお過ご頂きたいと思います。

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痛い時に必要な「安静」とはどんな状態か?

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

当院ではAKA-博田法で治療する他に、日頃の注意として「安静」をお願いしております。

仙腸関節の動きが悪いだけであれば、AKA-博田法で治療すれば早期に良くなります。しかし、仙腸関節に炎症まで起こると、症状は強くなり治療が長期化します。

特に望クリニックの患者様は、他の医療機関で良くなっていない方が多いため、仙腸関節に炎症を起こしている方が多くを占めます。

「安静」のイメージは人により異なるかもしれません。

AKA-博田法でいう「安静」とは、「仙腸関節にとっての安静」です。

例えば、ソファにのんびり座っていると、一般的には安静と言えるでしょう。しかし、仙腸関節には上半身の重さがかかるため、仙腸関節にとっては安静ではありません。長時間座っていた後の、動きはじめが痛いという方は結構多いのです。これは、座っている間に仙腸関節に負担が加わり、動きが悪くなってしまうためです。

仙腸関節が最も安静なのは、下のイラストのような姿勢です。

・左右いずれかのつらい側を上にして横向きで寝る

仰向けで膝の下にタオルのようなものを入れ、少し膝を曲げて寝る

左右両側に症状がある場合は、横向きに寝て時々寝返りをする

眠るときもこの姿勢をおススメします(一旦、眠ってしまうとわからないため、気付いた時に努める程度で大丈夫です)。

また、安静が必要とわかっていても、やらなければならないこともあるでしょう。その場合、「出来るだけ楽な方法や、より症状が発症しにくい方法」で行ってください。

例えば買い物に行く場合、歩くと足腰が痛くなる方は、自転車の方が楽であればそうしてください。また、自転車よりもバスの方が楽であれば、バスを利用した方が良いでしょう。このように、安静が難しい場合は、より楽な手段で行うことをおススメ致します。

そして、症状がない状態で生活できていれば、ある程度は安静が保てていると考えてよいでしょう。

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