日常生活に関する疑問」カテゴリーアーカイブ

治療期間を楽しく過ごすために

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

ブログの更新が遅れて申し訳ありません。

この間に暖かくなり、桜も咲きましたね。

望クリニックでは治療期間は患者様に安静をお願いしております。しかし同時に日常を楽しく過ごすことも大切です。

そんな時に工夫が必要なのが「お出掛けする時」です。

患者様から、「治療期間中に旅行へ行っても大丈夫?」とういったご質問を受けることがあります。

長期にわたり治療が必要な方もいらっしゃるため、我慢一辺倒では気持ちが滅入ってしまいます。

症状によりますが、工夫次第でお出掛けもそれなりに楽しめるようです。

例えば旅先での活動は患者さんが決められるため、ご自身の症状を考慮して加減出来ます。

問題になるのは旅先迄の移動です。

この間に症状が悪化することがあります。

移動方法は電車、バス、車、船、飛行機等がありますね。

オススメは、自分の都合で休憩したり、姿勢を変えられる方法です。

バスや飛行機はその中ではあまり動けません。例えば、高速バスでは長時間同じ姿勢を強いられることがあり要注意です。

車は車内では動けませんが、自分の都合で休憩することが出来ます。

電車は新幹線の様な特急であれば、車内を少し歩くこともできます。

意外に症状に悪影響を及ぼすのが、長時間同じ姿勢でいることです。

長時間座りっぱなしの後の動き始めに痛みを感じる方が多いのはその為です。

休憩の際には姿勢を変えて下のイラストのような前屈・後屈の体操を行ってみてください。

治療期間中は安静を主としていたわりつつも、上手に症状と付き合い楽しくお過ご頂きたいと思います。

記事執筆責任者-AKA-博田法指導医住田憲祐(医師)
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痛い時に必要な「安静」とはどんな状態か?

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

当院ではAKA-博田法で治療する他に、日頃の注意として「安静」をお願いしております。

仙腸関節の動きが悪いだけであれば、AKA-博田法で治療すれば早期に良くなります。しかし、仙腸関節に炎症まで起こると、症状は強くなり治療が長期化します。

特に望クリニックの患者様は、他の医療機関で良くなっていない方が多いため、仙腸関節に炎症を起こしている方が多くを占めます。

「安静」のイメージは人により異なるかもしれません。

AKA-博田法でいう「安静」とは、「仙腸関節にとっての安静」です。

例えば、ソファにのんびり座っていると、一般的には安静と言えるでしょう。しかし、仙腸関節には上半身の重さがかかるため、仙腸関節にとっては安静ではありません。長時間座っていた後の、動きはじめが痛いという方は結構多いのです。これは、座っている間に仙腸関節に負担が加わり、動きが悪くなってしまうためです。

仙腸関節が最も安静なのは、下のイラストのような姿勢です。

・左右いずれかのつらい側を上にして横向きで寝る

仰向けで膝の下にタオルのようなものを入れ、少し膝を曲げて寝る

左右両側に症状がある場合は、横向きに寝て時々寝返りをする

眠るときもこの姿勢をおススメします(一旦、眠ってしまうとわからないため、気付いた時に努める程度で大丈夫です)。

また、安静が必要とわかっていても、やらなければならないこともあるでしょう。その場合、「出来るだけ楽な方法や、より症状が発症しにくい方法」で行ってください。

例えば買い物に行く場合、歩くと足腰が痛くなる方は、自転車の方が楽であればそうしてください。また、自転車よりもバスの方が楽であれば、バスを利用した方が良いでしょう。このように、安静が難しい場合は、より楽な手段で行うことをおススメ致します。

そして、症状がない状態で生活できていれば、ある程度は安静が保てていると考えてよいでしょう。

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米倉涼子さんの仙腸関節障害について②

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

米倉涼子さんによって知られるようになった仙腸関節障害。

前回のブログについて、もう少し分かり易い説明が欲しいというご意見があったので、改めて説明致します。少し長くなりますがお付き合いください。

ご存知の通り、関節は身体の動く部分です。

例えば、肘や膝の関節は目で見て分かるくらい大きく動きます。               
これに対して、仙腸関節は仙骨と腸骨が接する動きのとても少ない関節です。動きの幅は少ない方で1ミリ、多い方で3ミリと言われています。

また、仙腸関節は骨格の構造上、上半身の重さが加わるようになっています。

そのため、ちょっとしたきっかけで仙骨と腸骨の間で引っ掛かったようになり、動きが悪くなりやすいのです。

仙腸関節の動きが悪くなると、関節反射という特殊な反射により、身体のさまざまな部位の筋肉に異常な収縮が起こります。
その筋肉の異常な収縮を、痛みやシビレ、コリ等といった症状として感じます。腰だけでなく、膝や股関節、首肩、手足の症状も仙腸関節に原因があるのはそのためです。

仙腸関節はいったん引っ掛かかって動きが悪くなると、自力で改善することは難しくなります。
そして、動きが悪い状態を放置したり、その状態でストレッチ体操等の運動をすると、仙腸関節に炎症(これを仙腸関節炎という)が起こることがあります。炎症迄起こると症状が強くなったり慢性化したりします。なかには、激痛やシビレで歩くことすら難しくなることもあります。

米倉涼子さんも報道を見る限り、
仙腸関節の動きが悪くなっていることに加えて、仙腸関節に炎症も起きているのでは? と予想します。

この様に、仙腸関節の動きが悪くなったり、炎症を起こしている状態を、AKA-博田法では仙腸関節機能障害といいます。

肝心なのは、仙腸関節(機能)障害はどの様にすれば良くなるか?ですね。

仙腸関節の問題は主に2つです。
1つは仙腸関節の動きが悪いということ。そして、もう1つは仙腸関節(赤い部分)

が炎症を起こしていることです。

AKA-博田法は仙腸関節の動きを良くする治療です。仙腸関節の動きを良くして安静にしていると、仙腸関節の炎症も軽減してきます。一般的に仙腸関節の炎症が治ると症状はかなり軽減します。

しっかりと治療をして、安静にすることが治癒への早道です。

私が早めの治療を勧めるのは、仙腸関節に炎症が起こる前に治療をすると、治りが早いためです。
米倉涼子さんも、仙腸関節の動きが悪いなか、頑張ってミュージカルの練習をされたのでしょう。
それにより、仙腸関節に炎症が起こり強い症状に至ったのかも知れません。

あらためて米倉涼子さんの回復と活躍を願っております。

※本文の仙腸関節障害は、AKA-博田法でいう仙腸関節機能障害と同じ意味とお考え下さい

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受験勉強と腰痛

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

受験勉強という言葉で腰痛をイメージする方は、その経験のある方でしょう。

高校や大学受験だけでなく、社会人になっても資格取得のために受験勉強をすることがあります。

大学受験生では、多い日には8〜10時間近く勉強する日もあるようです。

長時間机に向かい勉強をしていると、腰痛に悩まされ、酷くなると勉強に集中出来なくなります。

腰痛に良いといわれる椅子やクッションを併用しても、なかなか良くなりません。

長時間の座りっぱなしは腰痛の原因として多いのです。

例えば、
椎間板への圧力は立位を100とすると、座位では140と言われています。
つまり、座位の方が負担が大きいのです。
仙腸関節は椎間板とは違いますが、同じ脊椎の一部なのでそれに近い力が加わっている可能性があります。

長時間座りっぱなし ⇨ 仙腸関節に負担が加わる ⇨ 仙腸関節の動きが悪化 ⇨ 腰の周りの筋肉が過緊張を起こし腰痛を発症  となります。

このことから、長時間座りっぱなしが痛みの原因となることは当然といえるでしょう。

予防としては、休憩をこまめに取り前後屈の体操(イラスト)をすると良いでしょう。

そして、治療はAKA-博田法で治療をすることです。

治療をすることで、痛みを少ない状態に抑え込むことが期待できます。

特に20歳前後であれば関節が柔らかいため、受験が終わると負担が減り痛みは楽になるでしょう。

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育児と腰痛(後編)

こんにちは、AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

前半では、”腰痛ママ”の実態調査から、多くの母親が腰痛に悩んでいることがわかりました。

後半では、どのような腰痛対策をしているかをお話し致します。

2016年11月、第一三共ヘルスケア株式会社が0〜1歳児をもつ女性1032人に調査した『”腰痛ママ”実態調査』によると以下の通りです。

①腰痛対策はストレッチや家族のマッサージ頼み
②”腰痛ママ”の75%が腰痛予防をしていなかったことを後悔している
③腰痛の不安は子育て期間だけでなく、将来も続くと感じている
④8割以上の”腰痛ママ”が腰痛と筋肉の関係性を知っている
⑤”腰痛ママ”は出産前後の”筋肉の回復ケア”が不十分

多くの方が腰痛と筋肉が関係していて、マッサージやストレッチ等のケアの必要性を感じているようです。

AKA-博田法では、腰痛の多くが腰の筋肉の異常な収縮(緊張)を痛みとして感じていると考えます。

筋肉の状態が痛みと関係しているという点では多くの方の認識と同じですが、その原因が仙腸関節にあると考えるのがAKA-博田法の特徴です。

つまり、筋肉に痛みを発症するのは仙腸関節に異常がある為というわけです。

育児には仙腸関節へ負担がかかる動作が多々あります。また、赤ちゃんが大きくなるのに伴い仙腸関節への負担は増します。

例えば赤ちゃんを抱き上げる時は、中腰になって起こします。
中腰姿勢は仙腸関節が不安定な状態です。
その状態で力が加わるため、機能障害(関節の動きが悪くなる)を起こすのです。
しかも、育児に追われていると。なかなか治療を受ける余裕がありません。

「子育てをしているのだから仕方ない」と我慢して慢性化する方もいらっしゃいます。

赤ちゃんが抱っこが不要になる迄は、治療で良くなっても痛みが再発することがあります。
しかし、定期的に治療することで、痛みを少ない状態に押さえ込むことが期待出来ます。

AKA-博田法の治療頻度は月に1〜2回です。
忙しい方でも比較的受診しやすい頻度です。
しかも、痛みの根本から治療する為、効果も期待できます。

“腰痛ママ”の実態調査によると、母親の腰痛が家族全体に影響することがわかります。

私もしっかりと治療して皆様の育児に協力できるように頑張りたいと思います。

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育児と腰痛(前編)

こんにちはAKA-博田法指導医の住田憲祐です。

妊娠出産に伴う腰痛はよく知られています。

第一三共ヘルスケア株式会社が2016年10月に、全国の0〜2歳の子供をもつ女性4978人に実施した「子育てママの全国実態調査」によると、

0歳児の母親では実に4人に3人が腰痛に悩んでいるようです。

「ママの体調は妊娠中よりも産後の方が大変」と答えた方が58%でした。出産前にはなくて出産後発症した不調は以下の通りです。

 第1位:腰痛
 第2位:骨盤周りのトラブル
 第3位:肩こり・首の痛み
              

不調の上位3症状と仙腸関節の関係を見てみると、第1位の腰痛はもちろん、臀部や股関節などの骨盤周りの症状や、頸肩の痛みやコリなど仙腸関節が原因の可能性がある症状が上位を占めています。

つまり、多くの産後の症状に仙腸関節の異常が関係していると考えられます。

また、腰痛は母親としての自信等、精神面にも影響しているようです。

同社が2016年11月、 0〜1歳児をもつ女性1032人に行った調査では、

・腰痛がママの気持ち迄ネガティブにしてしまう
・腰痛を感じるのは「育児をしている時」が90%でトップ
・腰痛のせいで子供と遊ぶのが億劫になるママは60%以上
                         となっています。

このように、腰痛は育児期の母親にとって大きな問題でもあるのです。

次回は育児期の腰痛治療についてお話し致します。

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春におこる不調について

こんにちはAKA-博田法指導医の住田憲祐です。

日が長くなり、暖かい日が増えてきましたね。

木々は芽吹き、花が咲きます。

春は明るいイメージを持つ方も多いでしょう。

しかし、一方で、天候が目まぐるしく変わる季節ともいえます。
前日との気温差が10度近くになる日もあります。

また、新年度になり環境が変わった方がもいらっしゃるでしょう。

この様な変化の時期は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、自律神経がやや不安定になる方がいらっしゃいます。

そして、この自律神経の乱れが関節の炎症に影響することがあるのです。

暖かく心地よい天気の時に比べて、雨で寒い天気の時の方が不調を訴える方が多いのも、自律神経が関係している可能性があります。

また、仙腸関節の状態が悪くなっても自律神経系に悪影響を及ぼすことがあります。

寒くて不調を感じる時は、お風呂等でよく温まり、休息を多めに取るように意識してみて下さい。

そして、急に痛みやシビレが悪化した場合は、早めに受診してください。

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不安について

こんにちは、 AKA-博田法指導医の住田憲祐です。

遅くなりましたが、今回が今年初めてのブログです。
今年もよろしくお願い致します。

さて、今回のブログは「症状に伴う不安」についてです。


具合が悪いと気持ちも沈みがちに
痛みやシビレは、身体だけではなく時に心理面にも影響します。
苦しんでいる期間が長いほど、将来への不安は募ります。
特に当院の場合は、既に医療機関に受診して良くなっていない患者さんが多いため、不安を抱えている方も多くいらっしゃいます。

若い方では、
「このまま仕事を続けられなくなるのでは?」

ご高齢の方では、
「寝たきりになってしまうのでは?」
「痛いけど歩かなくては筋肉が弱ってしまうのでは?」

年齢に関係なく、
「病院では手術といわれたけど、本当に手術が必要なのか?」
「手術をしたのに良くなっていないのに本当に良くなるのか?」

等々、不安な思いは次々と浮かんできます。
なかには、病状に不釣り合いな不安に囚われてしまい鬱のようになってしまう方もいらっしゃいます。




正しい治療と正しい理解
大切なことは正しい治療と正しい理解をすることです。
AKA-博田法で正しく治療をすることで、症状は改善に近づきます。
しかし、良くなるまでの期間は、その症状と付き合わないといけない時期です。
その間は症状について正しく理解することで、必要のない不安から開放されます。

例えば、痛くてつらいときに
「これは仙腸関節がまだ動きが悪いからだ。しかし、治療を重ねることで仙腸関節の動きが良くなれば痛みは治まる」と知っておくことで必要以上な不安は軽減します。

望クリニックでは治療以外に患者さんへの丁寧な説明を心がけております。
ご来院の際は、不安を持ち帰ることがないように、その都度治療担当者へお伝えください。

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