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関節の動きが悪くなると、どんな事が起こるの?

関節の動きが悪くなって、関節の機能が失われた状態を関節機能障害と言います。

関節の機能障害は、特に仙腸関節の様な動きの少ない関節に起こりやすく、

関節機能障害により起こってくる症状は主に以下の様なものがあります。

痛み、しびれ等の感覚異常、筋緊張(こわばってくる方が多いです)、運動障害。

この症状なにかとにてませんか?

そうです、神経の障害で起きてくる症状と関節の機能障害と起きてくる症状はかなり似ているのです。

この事が、腰の手術をしたのに良くならなかった

とか

いくつも整形外科をいって治らなかったのに、AKA-博田法をして良くなったという理由になってきます。(もちろん、その逆もあります。)

次回は、その事について書いていこうと思います。

腰痛は、診断と治療があってないと治らない

何を当たり前の事を言っているんだ、当然じゃないかと思われるのでないでしょうか・・

でも、その当たり前が整形外科的な痛みやしびれの場合、本当に難しいのです。

その理由が前回のブログで書かさせていただいた。

関節の機能障害と神経の障害によって起こる症状が似ているからになります。

例えば、お腹が痛いときは、内科で診断を受けます。

原因が胃炎なら胃薬を処方されますし、虫垂炎なら手術を受けます。

当たり前ですが、胃炎で虫垂炎の手術を受けたり、虫垂炎で胃薬を服用しても良くなりません。

それと同じように、腰痛の場合も

腰部脊柱管狭窄症の様な神経の障害が原因→治療は神経障害に対するもの、例えば手術

仙腸関節の関節機能障害が原因→治療は関節に対するもの、例えばAKA-博田法

ということになります。仙腸関節の機能障害に脊柱管狭窄症の手術をしても良くなることはないし、腰部脊柱管狭窄症にAKA-博田法をしても良くなることはないのです。

何が言いたいかと言いますと、

痛みとしびれの原因が関節の機能障害と神経の障害では治療が違う。その為、治療を受けているのになかなか良くならない場合は診断と治療があっていない可能性があるという事です。

前回のブログで、腰の手術をしたのに良くならなかった、いくつも整形外科をいって治らなかったのに、AKA-博田法をして良くなった患者さんの事を書きました。

表にあらわしますと、以下のようになります。

腰痛の原因治療
神経の障害、例えば  『脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、 すべり症等』手術で神経の障害が起きている部位を治療する
関節の機能障害、例えば 『仙腸関節の機能障害』AKA-博田法で関節の機能障害が起きている部位を治療する

この患者さんは、『痛みの原因が、関節の機能障害が痛みの原因であったのに、神経の障害に対する治療である手術を受けた為、残念ながら治らなかった』という事になります。

腰の手術をしたのに痛みやしびれがよくならなかったという方にはこのようなケースが私の経験上多いと感じております。

では何故、このような事が起きてしまうのでしょうか。

それにも理由があるのです。

AKA-博田法ってなに?なんのためにやるの?

AKA-博田法はもともとは関節の拘縮(動きの悪い関節)を治す為に博田節夫医師が開発されたものです。その研究過程でAKA-博田法で関節の動きを改善すると痛みやしびれに効果がある事がわかり、痛みやしびれの治療法として用いられるようになってきました。

わかりづらいですよね。

簡単に言うと、

AKA-博田法は、関節の動きを徒手的によくする治療です。望クリニックでは、関節の動きが悪くなった事が原因で起こる、痛みやしびれを診断し治療する目

に行っています。

望クリニックにいらっしゃる患者さんには、まずこの事をわかっていただけたらと思います。

※医療従事者の方でAKA-博田法についての詳細を知りたい方はぜひ教科書(AKA-博田法、博田節夫編著、医歯薬出版)を見ていただければと思います。

副院長の住田憲祐です。

はじめまして、望クリニック副院長の住田憲祐です。

私は、AKA-博田法を用いて、関節の機能が障害されたことで起こる痛みやしびれを診断し治療する事を専門にしております。

当院には毎日のように整形外科で腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、変形性膝関節症、変形性股関節症等と診断され、治療を受けているのに良くならないという患者さんがいらっしゃいます。

もちろんAKA-博田法はなんでも治せる魔法の治療ではありませんので、すべての患者さんの痛みやしびれを治すというものではありません。

しかしながら、これまでいくつもの病院を通院してきて治らなかった患者さんが、AKA-博田法を受けたことではじめてよくなったという事例も少なくありません。

何故、AKA-博田法で良くなるのでしょうか。また整形外科で治療を受けたのに、何故治らなかったでしょうか。

このブログでは、AKA-博田法を専門とする医師の見地から、通常の整形外科と違った考えを書いていこうと思っております。

よろしくお願いいたします。