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腰痛で困っています。手術とAKA-博田法は、どちらを先にやるのがいいんですか?

私は、基本的にAKA-博田法を先に受けた方がよいと考えています。

AKA-博田法を先にやる事で腰痛が改善されれば、仙腸関節の機能障害と診断できるため、

手術を受ける必要がなくなるからです。

おすすめとしては、以下のような順序がよいかと思っております。

腰痛→AKA-博田法→腰痛の改善あり→仙腸関節の機能障害なので治療はAKA-博田法
→腰痛の改善なし→レントゲンやMRI等で神経障害を疑う所見あれば手術を検討する

手術をAKA-博田法の前にするのは、私はあまりおすすめではないと考えます。

前回のブログで書かさせていただいたように、手術はAKA-博田法に比べて体にかかる負担が大きいからです。

ただ、例外もあります。

腰の手術をAKA-博田法より先にやる事を検討した方がいいというケースは、以下の場合です。

明らかな筋力の低下や排尿障害の様な神経障害を疑う症状がある場合

この場合、緊急性が高いので注意が必要です。

どんな時にAKA-博田法を受けるのがいいんですか?② 腰の手術を考えている

腰の手術を考えている時、AKA-博田法を受ける事をお勧めします

これまでのブログでお話させて頂いたように、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア等、腰の神経が障害されて起こる症状と仙腸関節の機能障害の症状が似ている事が一番の理由ですがそれだけではありません。

AKA-博田法の特徴について腰の手術と比べたものを簡単に表にまとめてみました。


体にかかる負担治療の手間
AKA-博田法少ない 高齢者や病気を持っている方でも受けられる月に1,2回程度の通院が必要。
腰の手術全身麻酔、切開等大きい 高齢者や病気を持っている方はできないこともある入院が必要。 手術前の検査や診察等の通院も必要。

この表で私が言いたいことは

AKA-博田法は手術に比べ、入院する必要もなく、体にかかる負担も少ないという事です。

もちろん、AKA-博田法にもデメリットはあります。

どんな時にAKA-博田法を受けるのがいいんですか?①で書かさせていただいたようにAKA-博田法は行っている医療機関が少ない事が最大のデメリットです。

近くにAKA-博田法を行う医療機関がなければ、通院が大変になってしまいます。

多くの方にとっては、AKA-博田法を行っている病院よりAKA-博田法を行っている病院の方が身近にないという状態なのではないでしょうか。

次回は今回の内容をふまえて

AKA-博田法と手術をどちらを先にやった方がいいかについて書かさせて頂こうと思います。

腰痛は、診断と治療があってないと治らない

何を当たり前の事を言っているんだ、当然じゃないかと思われるのでないでしょうか・・

でも、その当たり前が整形外科的な痛みやしびれの場合、本当に難しいのです。

その理由が前回のブログで書かさせていただいた。

関節の機能障害と神経の障害によって起こる症状が似ているからになります。

例えば、お腹が痛いときは、内科で診断を受けます。

原因が胃炎なら胃薬を処方されますし、虫垂炎なら手術を受けます。

当たり前ですが、胃炎で虫垂炎の手術を受けたり、虫垂炎で胃薬を服用しても良くなりません。

それと同じように、腰痛の場合も

腰部脊柱管狭窄症の様な神経の障害が原因→治療は神経障害に対するもの、例えば手術

仙腸関節の関節機能障害が原因→治療は関節に対するもの、例えばAKA-博田法

ということになります。仙腸関節の機能障害に脊柱管狭窄症の手術をしても良くなることはないし、腰部脊柱管狭窄症にAKA-博田法をしても良くなることはないのです。

何が言いたいかと言いますと、

痛みとしびれの原因が関節の機能障害と神経の障害では治療が違う。その為、治療を受けているのになかなか良くならない場合は診断と治療があっていない可能性があるという事です。

前回のブログで、腰の手術をしたのに良くならなかった、いくつも整形外科をいって治らなかったのに、AKA-博田法をして良くなった患者さんの事を書きました。

表にあらわしますと、以下のようになります。

腰痛の原因治療
神経の障害、例えば  『脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、 すべり症等』手術で神経の障害が起きている部位を治療する
関節の機能障害、例えば 『仙腸関節の機能障害』AKA-博田法で関節の機能障害が起きている部位を治療する

この患者さんは、『痛みの原因が、関節の機能障害が痛みの原因であったのに、神経の障害に対する治療である手術を受けた為、残念ながら治らなかった』という事になります。

腰の手術をしたのに痛みやしびれがよくならなかったという方にはこのようなケースが私の経験上多いと感じております。

では何故、このような事が起きてしまうのでしょうか。

それにも理由があるのです。