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いわゆる古傷の痛みについて

こんにちは、AKA‐博田法指導医の住田憲祐です。

少し肌寒さを感じる日が出てきました。
患者さんも冷えを訴える方が少しずつ増えてきています。

寒くなると、以前怪我した部位が痛む方がいらっしゃいます。

ご本人はその時ちゃんと治さなかったから?と考えがちです。
なかには、まだちゃんと治っていないのでは?と考える方もいらっしゃいます。

痛みの原因は仙腸関節のことも

望クリニックには、仙腸関節の調子が悪くなると、子供の頃に骨折した右手首が痛くなるスタッフがいます。骨折したのは子供の頃なので、骨折自体は治っています。

そんな時に、仙腸関節やその痛みの部位に関係する関節を治療すると、右手首を触れなくても痛みが良くなることがあります。

つまり、古傷の痛みのなかに仙腸関節が根本原因のものがあるのです

一般的な整形外科でこの様に考えることはまずありません。
治療している私達も、なぜ古傷の痛みが仙腸関節の治療で良くなるのかは、よく分かっておりません。

ただ、日々の診療で患者さんの痛みの1つに古傷の痛みが含まれていることがあり、
AKA‐博田法で仙腸関節を治療すると、良くなることを経験してきました。

ちょっと不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。

人体にはまだ分からないことがありますね。

こんな場合は仙腸関節が原因でないことも

こんにちは、AKA‐博田法指導医の住田憲祐です。

私達のクリニックには整形外科の痛みや痺れにお困りの方がたくさんいらしています。
そして、その多くは仙腸関節が原因であり、AKA-博田法の治療の適応となります。

 正しい診断と正しい治療が重要 

しかし、なかにはAKA-博田法では良くならない場合もあります。それは痛みやシビレの原因が仙腸関節ではない他の原因の場合です。

AKA-博田法は魔法ではありません。医療として確立された治療法です。当院では、治療と同時にその症状の原因を見極める「診断」を重視しています。

例えば、患者さんが前に受診した病院で、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアと診断されたとします。その様な方をAKA-博田法の視点で見てみると、痛みや痺れの本当の原因は仙腸関節の機能障害というケースが多々あります。

しかし、少数ですが本当に狭窄症やヘルニアが原因の場合もあります。この場合、MRI検査や手術をオススメすることがあります。


 
こんな場合は仙腸関節以外の原因も 

仙腸関節以外の原因を考えるのは以下のような場合です。

・一定期間AKA-博田法で治療しても、症状が全く変化しない場合(←コレ大事です)

・手もしくは足がブラブラになって力が入らない場合(痛みで力が入らないのではなく、痛みと無関係に力が入らない)

・痺れを訴える部位の触れた感覚が無い場合。

・排尿、排便の異常がある場合。

痛みや痺れのなかには、整形外科だけでなく、内科や心療内科の疾患が原因のものもあります。
しっかり治すためには、何が本当の原因かを見極める必要があります。


仙腸関節以外の原因が考えられる場合、当院では症状により適切な病院を紹介しております。