変形性膝関節症の方の症例

今回は変形性膝関節症の方の症例をご紹介します。

60代女性

  初診時の症状  

数年前から、右膝の痛みが続いています。
以前は職場まで片道20分の距離を歩いていましたが、現在は痛みのため電車通勤にしているそうです。
特に階段の昇降は辛く、駅ではエスカレーターやエレベーターが必要です。
前の病院で手術を勧められたこともあり、これ以上痛みが酷くなったら手術も必要なのか?と不安になったこともあるそうです。
御本人は健康のためにも膝の痛みを良くして、歩いて通勤したいと希望しています。

     

  レントゲン写真解説  

軟骨がすり減って、骨の隙間が狭くなっています。

膝の骨がトゲの様に変形しています。

  AKA-博田法による治療経過  

初回の治療で痛みが軽減したため、痛みの原因は膝の軟骨の擦り減りではなく、仙腸関節の機能障害と判断し治療を継続しました。
月に1~2回の頻度で治療したところ、半年位で痛みが少なくなり、階段の昇降も苦にならくなったそうです。
現在では、職場の行き帰りを歩いて出来る様になり、非常に助かっているそうです。
時々無理をすると痛くなるため、定期的にAKA-博田法を受診しています。

  考察  

変形膝関節症は膝の軟骨が擦り減って痛い病気として知られています。
治療では、まずその痛みが軟骨の擦り減りによるものか?
それとも、関節機能障害によるものか? をAKA-博田法により見極めます。
AKA-博田法で治療して痛みに変化が現れれば、その痛みは関節機能障害が原因です。
変形性膝関節症の痛みの原因で最も多いのは、仙腸関節の機能障害です。
しかし、関節機能障害が原因であっても、膝が変形したり固まったりしていると完治は難しいタイプになります。
そのため、治療をすることで痛みを少ない状態で抑え込み、日常生活を楽に過ごせることが目的になります。
無事痛みが良くなれば勿論手術は不要です。
この方も無理をすると痛くなるため、時々治療を受けることをオススメしています。

患者さんによっては、腰は痛くないけど膝だけが痛むという方もいらっしゃいます。
この様な方に膝の痛みの原因は仙腸関節にあるとお伝えしてもなかなかピンとこないようです。
しかし、仙腸関節の機能障害を治療すると、膝の痛みが良くなることは多いのです。

これまで、膝に湿布や注射、痛み止め等で良くなっていない方は、仙腸関節の機能障害を診てみると良いでしょう。