こんにちは、望クリニック副院長・AKA-博田法指導医の住田憲祐です。
今回は患者さんのご質問をブログに取り上げました。
ご質問は、
「枕は高いのと低いのどちらが良いの?」
「布団は硬いのと、柔らかいのどちらが良いの?」
です。
例えば、枕が肩凝りに関係があると考え、いろいろな種類を試している方がいらっしゃいます。
また、腰痛に良いと言われる高価なマットレスを買ったという方もいらっしゃいました。
寝具には個々人の好みも含まれるため、一概に良し悪しは言えません。
通常、極端でなければ布団や枕の高さ、厚み、硬さは医学的な問題にはならないため、あまり気にせず寝やすいもので良いと思います。
あえて、仙腸関節の観点から言うと「その方にとって寝返りしやすいものが良い」と言えるでしょう。
寝返りが少ないと長時間同じ姿勢となり、その間に仙腸関節の動きが悪くなることがあるためです。
寝返りをするためにわざわざ起きる必要はありませんが、気がついたら寝返りすることは良いでしょう。
布団や枕が原因だと思っている腰痛や肩凝りも、先ず仙腸関節を治療してみることです。
仙腸関節を治療して良くなれば、寝具はあまり気にする必要はありません。
寝ている時よりも、起きている時(立位や座位)の方が仙腸関節への負担は大きくなります。
寝具の種類よりは、起きている時間帯の過ごし方に注意しましょう。