こんにちは、望クリニック副院長・AKA-博田法指導医の住田憲祐です。
今回はAKA-博田法の治療頻度についてお話し致します。
AKA-博田法の治療頻度は2週間から4週間に1回です。
時々、患者さんから「そんなに治療の間隔を開けて大丈夫なの?」といったご質問を受けます。
特にAKA-博田法では強い力で押したりしないため、治療された感が乏しく、そう考える理由かも知れません。
しかし、治療は優しい力で行いますが、身体に与える影響は意外に大きいのです。
そのため、良くなる方がいらっしゃると同時に、一時的に痛みなどの症状が強くなったりする可能性もあります。
2週間の間隔を開けるのは、仙腸関節の炎症の状態を考慮した結果です。
2週間よりも治療間隔を狭めると、かえって治りが悪くなることがあるためです。
当院の患者さんはいろんな医療機関を受診しても良くなっていない方ばかりです。
比較的重症度が高く、長期的に患っている方も多くいらっしゃいます。
仙腸関節は動きが悪いだけでなく、慢性的な炎症を起こしている方が多いのです。
治療では、炎症を起こしている仙腸関節を動かすことになります。
仙腸関節を動かさないと治療出来ませんが、動かしたことが刺激となり炎症が拡がることがあります。
(これに伴い、治療後稀に一時的に症状が強くなることもあります)
刺激された炎症が落ち着くのには、安静にして2週間位かかります。そのため、治療間隔は2週間は空けるようにしています。
一方で、治療間隔を空けすぎるのも良くありません。
関節は治療を重ねるうちに徐々に炎症が減って、動きが良くなって来ます。
しかし、良くなる途中で治療間隔が空き過ぎると、良くなるスピードよりも再発するスピードが勝り、思うように良くなっていきません。
より良くなっていくためには、1ヶ月以上の間隔を空けないようにすることも大切です。
この様な理由から、適切な治療間隔は2週間から4週間に1回とお勧めしています。
では、2週間から4週間の間でどのくらいの間隔が良いのか?
これは、関節の状態、患者さんの症状、日常生活動作等を総合的に判断します。
そのため、同じ患者さんでも状況により治療間隔が変わることがあります。
もし、ご不明な点がございましたら、受診時にお尋ね下さい。